自己血サイトカインリッチ血清の特徴とは
ACRS療法は自己血サイトカインリッチ血清を使った治療です。美肌治療においてはサイトカインリッチ製剤が使用されることが多々あります。
その製剤には炎症性と抗炎症性を組み合わせて使うことが一般的でした。しかし、ACRS療法では抗炎症性のサイトカインのみを使用するようになりました。
その結果、炎症（ブレーキ）と成長因子（アクセル）の効果を一層高めることが出来ます。
血小板のみを使用する注入する治療もありますが、それとは明白に異なっています。
採取した患者さんの血液を使うことで高い安全性を保つことが出来ます。
その保管にしようされているのは特殊なガラスビーズですが、
これは医療先進国とて知られるドイツで開発されました。
血清をすぐに使用するのではなく、インキュベーションと呼ばれる手順がとられます。
これは体温に近い37度で3時間温める作業であり、これによって自己血サイトカイン血清を
より活性化することが出来ます。
ACRSで採取された血清は血中濃度の約5倍に増殖した抗炎症性サイトカインが含まれており、
美肌に向けた治療として極めて有効です。安全性の高さを維持したまま、
長期にわたって使用できるというメリットもあります。
ACRS療法には発毛効果もある
ACRSには毛包の萎縮と毛根の縮小を誘発する炎症性因子を止める作用があり、
毛包細胞を活性化して角質化能力を再生させることも出来ます。
その結果、発毛を促すことが可能です。閉経や更年期による
抜毛や遺伝性の脱毛などにも効果を発揮します。
自己血サイトカインリッチ血清にはいくつもの成長因子が含まれています。
中でもFGFは特に大きな作用を持つことで知られます。
FGFには組織を修復し、コラーゲンを産生する働きがあります。
美肌成分として著名なヒアルロン酸を産生してくれることでも人気があります。
FGFに次いでよく働くのはEGFです。EGFは上皮細胞の成長促進を行い、
血管を新しく作りかえる効果を持っています。
創傷治癒を促進してくれるので怪我をした際にも役立ちます。
PDGFやVEGFも自己血サイトカインリッチ血清の特徴です。
PDGFは細胞の増殖やコラーゲンを作る効果を持ちます。
VEGFは血管内の皮細胞の増殖や新生を行う物質です。
これらは1つ1つでは限定的な効果しか発揮しませんが、
いくつもが組み合わさることで大きな働きを生み出します。
安全性の高い治療でもあり、治療から1週間ほどで効果が表れ始めることが多く、効き目の早さにも特徴があります。
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